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【UE5 VR開発 #5】10分で解決!UE5でメタクエスト3が動かない?OpenXR設定

「よし、UE5をインストールしたぞ!メタクエスト3もPCに繋いだ!いざ『VRプレビュー』を…あれ?…何も映らない…。なんで!?」

ギルドマスター見習いの私です。

VR開発という新たな冒険に胸を躍らせた瞬間、最初の壁にぶつかっていませんか?

PCもメタクエスト3も悪くない、UE5も正常にインストールされている。それなのに、肝心のVRプレビューだけが動かない…。

多くの初心者がこの「最初の罠」にハマり、「自分には向いていないかも」と挫折しそうになってしまいます。

でも、安心してください。

その原因は、UE5とあなたの**メタクエスト3(頭にかぶるVRゴーグルのことですね!)を繋ぐための「最重要の鍵(プラグイン)」**が、まだ有効になっていないだけです。

この記事では、UE5でVR開発を始めるための「必須設定」であるOpenXRプラグインの役割と、それを有効化するための具体的な手順を、誰でもできるように画像付きで徹底解説します。

さらに!

記事の後半では、「プレビューは映ったけど、自分の手やコントローラーが見えない!」という次の悩みを最速で解決する方法も解説します。

この記事を読み終える頃には、あなたのメタクエスト3にはUE5の美しい世界が広がり、さらに自分の「手」でVR空間を指さし、ワープ移動までできているはずです!

 

OpenXRとは? なぜ「最重要」なのか?

UE5とあなたのメタクエスト3のような様々なVRゴーグルを繋ぐためUE5とあなたのメタクエスト3のような様々なVRゴーグルを繋ぐため

 

いきなり「OpenXR」なんていう専門用語が出てきて混乱しますよね。一言でいうと、これが「冒険の鍵」です。

OpenXRとは、UE5とあなたのメタクエスト3のような様々なVRゴーグルを繋ぐための「世界共通の通訳機」のことです。

なぜ、この「通訳機」がそんなに重要なのでしょうか?

それは、少し前までのVR開発がとても大変だったからです。

「meta Quest」用のゲームを作るならメタクエスト(Oculus)専用の道具で、HTCという会社が出している「VIVE(ヴァイブ)」用のゲームを作るならVIVE専用の道具で…と、VRゴーグルの種類が変わるたびに作り方を変える必要があったのです。

これは、日本人(UE5)がアメリカ人(メタクエスト3)と話すときは英語、フランス人(VIVE)と話すときはフランス語を、それぞれゼロから勉強するようなものです。大変ですよね?

そこで登場したのが「OpenXR」という「世界共通の通訳機」です。

開発者(私たち)は、UE5にOpenXRという通訳機(プラグイン)さえ設定しておけば、あとはOpenXRが相手(メタクエスト3VIVE)に合わせて勝手に通訳してくれるようになりました。

だからこそ、OpenXRプラグインは「最重要」なのです。

このプラグインを有効にしない、というのは、**「通訳機の電源をオフにしたまま外国人に話しかけている」**のと同じ状態。

これではUE5はメタクエスト3と会話ができず、映像も送れません。VRプレビューが動かないのは当然ですよね。

まずは、この「通訳機」の電源を入れる作業から始めましょう!

 

【図解】OpenXRプラグインの有効化 3ステップ

ここからは、実際のUE5の画面を使って、通訳機(OpenXR)の電源を入れる手順を解説します。たった3ステップで完了しますよ。

 

ステップ1:プラグインメニューを開く

編集(Edit)」をクリックし、その中にある「プラグイン(Plugins)」を選択します。編集(Edit)」をクリックし、その中にある「プラグイン(Plugins)」を選択します。

まずはUE5のエディタを開いてください。

上部にあるメニューバーから「編集(Edit)」をクリックし、その中にある「プラグイン(Plugins)」を選択します。

ステップ2:OpenXRを検索して有効化

OpenXRを検索して有効化OpenXRを検索して有効化

 

  1. 「プラグイン」ウィンドウが開いたら、右上の検索窓に「OpenXR」と入力します。
  2.  いくつか候補が出てきますが、その中から

    「OpenXR」

    「OpenXR」EyeTracker

    「OpenXR」HandTracking

    という名前のプラグインを見つけてください。

見つけたら、そのプラグインの「有効(Enabled)」と書かれた小さなチェックボックスをクリックして、チェックを入れます。

 

ステップ3:エディタを再起動

UE5プラグインエディタを再起動UE5プラグインエディタを再起動

チェックを入れると、ウィンドウの右下に「プラグインの変更を適用するには、エディタの再起動が必要です」というメッセージと、「今すぐ再起動(Restart Now)」という黄色いボタンが表示されます。

迷わず「今すぐ再起動」ボタンをクリックしてください。

UE5が自動で再起動します。これで、UE5側の設定は完了です!

 

【超重要】初心者がハマる落とし穴「ランタイム」の確認

 

「プラグインを有効にして再起動したのに、まだ動かない!」

もし、あなたがこの状況に陥っているなら、UE5ではなくあなたのPC側の設定に原因があります。

ここが、VR開発で99%の初心者がハマる、最大の落とし穴です。

この問題を解決するには、PCに「どの通訳機を優先して使うか」を教えてあげましょう。

なぜなら、PCの中で「通訳機のケンカ」が起こっているからです。

この「どの通訳機を優先するか」の設定を、専門用語で「OpenXRランタイムの設定」と呼びます。

このケンカを理解するために、PCに入っている2つの「VR拠点ソフト」について知っておく必要があります。

  • メタクエスト PCアプリとは?
  • 一言でいうと「メタクエスト3をPCに繋ぐための『公式ソフト』」です。
  • メタクエスト3でPCのVRゲームを遊ぶ(LinkやAirLink)ために、必ずインストールが必要になります。メタクエスト3専門の通訳機だと思ってください。
  • SteamVR(スチームブイアール)とは?
  • 一言でいうと「いろんな会社のVRゴーグルで遊べる『巨大なゲームセンター』」のようなものです。
  • PCゲーム販売サイト「Steam」を運営する会社が作っており、HTCの**VIVE(ヴァイブ)**など、メタクエスト以外の多くのVRゴーグルは、基本的にこのSteamVRを土台にして動きます。

あなたのPCにこの「メタクエストアプリ」と「SteamVR」の両方が入っていると…。

あなたがメタクエスト3をPCに繋いだとき、PCの中でこんなケンカが起こることがあります。

  • メタクエストアプリ(Quest専門通訳機):「ご主人様はメタクエスト3を繋いだ!私が通訳します!」
  • SteamVR(共通通訳機):「いや、VR機器が繋がれたから私が通訳します!」

このケンカのせいで、UE5はどちらと話せばいいか分からなくなり、結果として映像が映らなくなってしまうのです。

これを解決するには、あなたが「今日はメタクエスト3を使うから、Oculusアプリが通訳してね」と、PCにハッキリと指示してあげる必要があります。

使用しているVRゴーグルのソフトを開き、「私がOpenXRランタイム(公式通訳機)です」と設定してあげましょう。

 

メタクエスト3 (Meta Quest) を使う場合

「OpenXR ランタイム」という項目にある「Oculusをアクティブとして設定」「OpenXR ランタイム」という項目にある「Oculusをアクティブとして設定」
  1. PCで「メタクエスト」アプリ(メタクエスト3の公式ソフト)を起動します。
  2. 左側のメニューから「設定」→「一般」タブを開きます。
  3. 「OpenXR ランタイム」という項目にある「Oculusをアクティブとして設定」というボタンをクリックします。
    (もしグレーアウトしてクリックできない場合は、すでに設定済みなのでOKです)

    提供元不明にもONにしてください。 青色へスイッチ。

 

(参考) SteamVR系のVRゴーグル (VIVE, Indexなど) を使う場合

①(もしあなたがHTC社のVIVEや、Valve社のIndexなど、SteamVRを使うVRゴーグルをお持ちなら)PCで「SteamVR」を起動します。

PCで「SteamVR」を起動します。PCで「SteamVR」を起動します。

② SteamVRの小さなステータスウィンドウの左上にあるメニューボタンをクリックし、「設定」を開きます。

SteamVRの小さなステータスウィンドウの左上にあるメニューボタンをクリックし、「設定」を開きます。SteamVRの小さなステータスウィンドウの左上にあるメニューボタンをクリックし、「設定」を開きます。

③ openXR を選択する

④「現在のOpenXRランタイム」が「SteamVR」になっていることを確認します。もし違っていたら、「SteamVRをOpenXRランタイムとして設定」ボタンをクリックします。

SteamVRをOpenXRランタイムとして設定SteamVRをOpenXRランタイムとして設定

「現在のOpenXRランタイム」が「SteamVR」になっていることを確認します。もし違っていたら、「SteamVRをOpenXRランタイムとして設定」ボタンをクリックします。

 

【感動】VRプレビューで世界に接続!

VRプレビューで世界に接続!VRプレビューで世界に接続!

さあ、すべての設定が完了しました。いよいよ、冒険の扉が開く瞬間です。

  1. あなたのメタクエスト3をPCに接続し、電源を入れ、VRゴーグルがPCに認識されている状態にしてください。(Oculus LinkまたはAirLinkを接続した状態)
  2. UE5のエディタに戻ります。
  3. 上部にある「プレイ」ボタンの横の「…」(三点リーダー、オプション)をクリックします。
  4. ドロップダウンメニューから「VRプレビュー(VR Preview)」を選択します。(選択すると、プレイボタンのアイコンがVRゴーグルのマークに変わります)
  5. VRゴーグルのアイコンに変わった「VRプレビュー」ボタンをクリックします!

…どうでしょうか?

あなたのメタクエスト3の中に、あの広くて白い、UE5の初期レベルが見えましたか?

もし見えたなら…おめでとうございます!

あなたはVR開発者として、最も重要で、最もつまずきやすい第一歩を、見事にクリアしました!

ステップのまとめ

ステップ1:「VRテンプレート」でプロジェクトを新規作成する

 

  1. 一度、今のプロジェクトを閉じるか、Epic Games LauncherからUE5を起動し直します。
  2. 「プロジェクトブラウザ」が開いたら、「ゲーム」カテゴリを選択します。
  3. VR Template」という名前のテンプレートを選びます。
  4. プロジェクト名(例: MyVRGuild_03)を決めて、「作成」ボタンを押します。

ステップ2:新しいプロジェクトで「OpenXR」を有効化する

 

  1. 新しいプロジェクトが開いたら、先ほどと同じ手順(編集 → プラグイン)で「OpenXR」プラグインを検索し、「有効」にチェックを入れます。
  2. 「今すぐ再起動」します。
  3. (念のため)PC側の「Oculusアプリ」で、ランタイムが正しく設定されているか、もう一度確認しておきましょう。

 

ステップ3:【感動ふたたび】VRプレビューを押す

  1. メタクエスト3がPCに接続されていることを確認します。
  2. UE5エディタで、「VRプレビュー」ボタン(VRゴーグルのアイコン)を押します。

…どうでしょうか?

コントローラーのスティックを倒してみてください。

地面に放物線(レーザーポインターのようなもの)が出て、ワープ移動ができるはずです!

 

まとめ

今回は、UE5でVR開発を始めるための「最初の鍵」である、OpenXRプラグインの設定方法について解説しました。

  • OpenXRは「UE5とメタクエスト3を繋ぐ通訳機」である。

  • UE5側で「OpenXRプラグイン」を有効化&再起動する。

  • PC側で「OpenXRランタイム」を使用HMDのソフト(メタクエストアプリ)に設定する。

  • 最後に「VRプレビュー」を押せば、メタクエスト3に世界が映る!

この4つのポイントをしっかり押さえておけば、もう設定で迷うことはありません。

さて、無事にメタクエスト3に映像が映るようになり、VR開発ギルドの「新米冒険者」としての準備が整いました。 しかし、今はまだHMDを動かしても、あなたの手や視点は動きませんよね?

次回の冒険では、いよいよVR空間で自分の手や視点を操作するための**「VR Pawn(あなた自身のアバター)」**を作成していきます。VR開発が最高に楽しくなる瞬間です。ぜひ、次回の冒険の書も楽しみにしていてください!

ABOUT ME
クリエッタ
プログラミングも3D制作も全くの未経験。 でも、「自分だけのVR空間を作れたら最高に楽しいだろうな…」 そんな漠然とした憧れだけで、Unreal Engineの世界に飛び込んでみました。 このブログは、そんな私が「次世代クリエイター」という大きな目標に向かって、日々試行錯誤する様子をありのままに記録する**『成長日誌』**です。 きっと、たくさんの失敗や遠回りをすると思います。 でも、その一つ一つが、同じようにこれからVR制作を始めたいと思っている誰かの役に立つかもしれない。そう信じて、学んだことを全てシェアしていきます。 一緒に学んで、一緒に感動できる仲間が見つかったら嬉しいです。 どうぞ、よろしくお願いします!
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